こんにちは!やっつんです。
バレーボールにおいて、基本中の基本であるオーバーハンドパスとアンダーハンドパスの記事を先日書かせていただきました。
現在、人気記事の1,2位を独占中です。ありがとうございます。
まだ読まれていない方は、ぜひ読んでみてくださいね。
そんなパス2種類については、さまざまな場面でプレーするのに、なかなかうまくならなくて悩んでいませんか?
今回はオーバーハンドパス・アンダーハンドパスのレベルアップをうながす、パスに特化した効果的な練習メニューを紹介していきます。
前回の記事にも少し載せていますが、それらとは別の練習メニューです。
どのような練習メニューをしたらよいのか悩んでいる方にも読んでいただきたいです。
1.『直上パス ⇒ 相手にパス』。
1度自分でコントロールする場面をつくることが大事。
オーバーハンドパス、アンダーハンドパス両方で行うことのできるメニューです。
相手からきたボールを1回で返すのではなく、1度自分の直上に上げてから、次に相手に返します。
直上に上げる高さはボール2個分くらいでしょうか。「ぽーーんぽん」くらいの感覚です。
慣れてきたり、手を抜いたりすると、「ぽ・ぽん」とやってしまいます。
しかし、これだと効果は薄れてしまうと思います。
少しここで、『なぜこの練習するのか』という話をさせてください。
バレーボールはボールをつなぐスポーツですよね。
オーバーハンドパス、アンダーハンドパスができるようになったとしても、次にボールを触る人がしんどい思いをしていれば、もっとオーバーハンドパス、アンダーハンドパスの技術をレベルアップさせなければならないと思うからです。
では今回紹介している「直上パス ⇒ 相手にパス」を見てください。
1度自分にボールを返すことによって、次の「相手に返すときのボール」が「容易なのか、しんどいのか」が判断できるようになります。
容易であれば、自分はほとんど動かずに次のボールを触ることができますが、
しんどければ、かなり自分が動くことになります。
自分がしんどくなるようなボールを、次の人に触らせたくないと思ってほしいです。
そこで、先ほど申し上げた「ぽーーんぽん」のリズムを大切にしてくださいね。
「ぽ・ぽん」だとしんどいボールになることはありませんので。
慣れるまでは「1人がボールを投げる ⇒ 直上パス ⇒ 相手に返す」。これを1回としましょう。
慣れてきたら「1人がボールを投げる ⇒ 直上パス ⇒ 相手に返す ⇒ 直上パス ⇒ 相手に返す ・・・」とすることができますが、だんだんと崩れていくようであれば、まだまだボールコントロール不足であると判断することができます。
目指せ連続30回です!!
2.『直上パス ⇒ 90°回転 ⇒ 相手にサイドパス』。
正面のパスだけでなく、サイドパスも取り入れていきましょう。
オーバーハンドパス、アンダーハンドパス両方で行うことのできるメニューです。
相手からきたボールを1度自分の直上に上げて、90°回転したら、サイドパスで相手に返します。
右に90°回転すれば、左の方に上げるサイドパス、
左に90°回転すれば、右の方に上げるサイドパスを行うことができますね。
直上に上げる高さは、回転する分を確保しなければならないので、高めに上げます。
中途半端に回転せず、しっかりと横を向くようにしましょう。
こちらも慣れるまでは「1人がボールを投げる ⇒ 直上パス ⇒ 90°回転 ⇒ 相手に返す」。これを1回としましょう。
慣れてくると連続で行うことができるようになります。
3.『直上パス ⇒ 前後反転 ⇒ 相手にバックパス』。
正面のパスだけでなく、バックパスも取り入れていきましょう。
オーバーハンドパス、アンダーハンドパス両方で行うことのできるメニューです。
相手からきたボールを1度自分の直上に上げて、前後反転したら、バックパスで相手に返します。
回転する方向ですが、右向きも左向きも両方回転するようにしましょう。
目が回ってしまうのを防ぐと理由もありますが、試合中に体を回転する方向は必ずこっち向きということがないからです。
私もそうだったのですが、どちらかはやりやすくて、どちらかはやりにくいと思いますよ。
苦手だなぁと思う方向を特に練習するようにしましょう。
直上に上げる高さは、反転する分を確保しなければならないので、高めに上げます。
中途半端に反転せず、相手にしっかりと背中を向けるようにしましょう。
こちらも慣れるまでは「1人がボールを投げる ⇒ 直上パス ⇒ 前後反転 ⇒ 相手に返す」。これを1回としましょう。
慣れてくると連続で行うことができるようになります。
4.『直上パス ⇒ 一回転 ⇒ 相手にパス』。
ボールコントロールに加えて、空間認知能力を強化できるメニューです。
オーバーハンドパス、アンダーハンドパス両方で行うことのできるメニューです。
相手からきたボールを1度自分の直上に上げて、一回転したら相手に返します。
このメニューはなかなか難しいです。
最初はもしかしたら、一回転した後にボールを触ることができないかもしれません。
しかし練習していけば、空間認知能力が身に付き、ボールがどのへんにあるのかがわかるようになります。
相手にきちんと返すことができるようになるまで頑張りましょう!!
回転する方向ですが、右向きも左向きも両方回転するようにしましょう。
目が回ってしまうのを防ぐと理由もありますが、試合中に体を回転する方向は必ずこっち向きということがないからです。
直上に上げる高さは、一回転する分を確保しなければならないので、かなり高めに上げます。
こちらも慣れるまでは「1人がボールを投げる ⇒ 直上パス ⇒ 一回転 ⇒ 相手に返す」。これを1回としましょう。
慣れてくると連続で行うことができるようになります。
5.オーバー、アンダーハンドパス練習のレベルアップのコツ。
ボールコントロール力と空間認知能力を身に付けるようにする。
パス練習を徹底的に行うことで、確実にパス力がつきます。
しかしサボろうと思えばいくらでもサボってしまうパス練習。
レパートリーがいくつかあれば、飽きることなく練習できると思いますよ。
毎日同じメニューではなく、毎日変えたり、一週間ごとに変えたり、それこそ試合後に足りない部分の補強として変えたりしてみてください。
基本のパスが大事なのに、結構おろそかにしてしまうパス練習です。
飽きないようにすることは必要不可欠かと思います。
そしてボールコントロール力が身に付けば、簡単にボールが落ちることがなくなりますし、
空間認知能力が身に付けば、ボールから目を離したプレーもできるようになります。
6.おまけ
指導者をしていると「自分の考える練習メニューが正しいのか」「何か新しい練習メニューはないのか」と考えることが多いですよね。
私も悩む1人でした。
そこで私が参考にしていたDVDや本を紹介します。
あなたのチーム事情に合わせて選んでいただければと思います。
こちらはジュニア向けに特化したDVDとなっています。
ただ、中学生であっても高校生であっても初心者から始める場合もあるはずです。
基礎を固めるには十分なDVDセットです。
② スキルアップドリル―小学生バレーの指導者を目指す人の「必携バイブル」 (日本文化出版ムック)
①で紹介した工藤憲さんの書籍です。現在、廃盤となってしまっているため値上がりしていました・・・
DVDより本の方が良いという方にオススメします。
③ バレーボール練習改革~弱くても勝てるチームの作り方~DVD2枚組
こちらは「実践力」に特化したDVDとなっています。
実際に自分のチームに対して、練習メニューとして組み込んだところ、「できない・・・」「難しい・・・」となりました。
だから勝てなかったのかと思い知らされた内容でした。
ここからはシリーズものです。

⑤ バレーボール指導革命2 ~『リスクを減らしつつ得点する逆転の発想』弱者のバレー 攻撃編~

⑥ バレーボール指導革命3 ~逆転の発想『弱者のサーブレシーブ』~

⑦ バレーボール指導革命4~逆転の発想『弱者のスパイクレシーブ』~

⑧ バレーボール指導革命5 ~逆転の発想『セッターの育て方』~


⑩ バレーボール指導革命7 ~逆転の発想『弱者の鬼サーブ』~

⑪ バレーボール指導革命8 ~逆転の発想『弱者のこだわり』ゲーム分析とチーム育成~

⑫ バレーボール指導革命1~8 弱者のバレー コンプリートセット

私はこのシリーズと出会って、戦い方は1つではないのだと衝撃を受けました。
戦い方1つで『弱者』でも勝つことができる。
その考え方を得られるきっかけをもらえました。
7.オーバー、アンダーハンドパス練習の『まとめ』。
オーバー、アンダーハンドパス練習について、いくつか紹介させていただきました。
今回紹介したものは動きの少ないパス練習ですので、とにかくボールコントロール力と空間認知能力に特化したものです。
次回は、動きのあるパス練習を紹介したいと思います。
そのように、目的に合わせたパス練習を取り入れてみてください。
また今回紹介させていただいた練習などは、ほんの一握りだと思います。
他にもたくさんあると思いますし、この練習メニューの方が良いというのがあればぜひ教えてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。